次の日の目覚めは悪かった。
余りよく眠れなかったのだ。
すっきりしない頭でザザは講習会に向かう。
ザザは少々遅刻してしまったようで、他の生徒達はすでに来てしまっていた。
が、いつもと少し様子が違う。
「なんでみんな入らないんだ?」
「あっザザ、これ見ろよ」
まっ先にやってきたのは、ザザより一つ下で最年少のバージと、その友人ニムだった。
バージは講習会の会場の扉を指さす。そこには張り紙が貼ってあった。
『講師急病のためしばらくお休みします。
再開は未定です。』
「まさかインフルエンザとかじゃないよね?」
「変なもん食って腹壊したんじゃねーの?」
「お前それは先生に対して言える台詞か」
後ろからバージにつっこみを入れたのは最年長で五人のリーダー格のキリルだ。
ザザと同い年のトレジャーは
「・・・・・」
いつも通り何も言わない。無口なやつだ。
ザザはため息をついた。
一体俺は何をしにはるばるキタの町からやってきたというのだろう。
______to be continued______