お久しぶりです。神之です。
私なりのその後です。
…消毒液の匂いがする…
『大丈夫でしゅか!?レイドしゃま!』
視界に影が映る。
「…チクリ魔…か?」
何処かの一室の様だ。
『チクリ魔が見つけた時は危ない状態でしたでし!』
チクリ魔の眼に大粒の涙が溜まっている。
「お前が助けてくれたのか?」
『っ…』
チクリ魔はぎこちなく頷いた。
「そうか…アリガトな…」
チクリ魔の頭を優しく撫でる。
『そんなことより、大変でし!レイド様が裏切り者として終われる身になってしまっているでし!何をしたんでしか!?』
(俺があいつ等を庇ったのが上にバレタみたいだな…。)
「チクリ魔…今すぐに此処から逃げろ」
『レイドしゃまを置いて逃げるなんて出来ませんでし!』
頑としても此処から動かないつもりで居る。
「チクリ魔、生きていれば又何時か会える」
『でもっ…』
「お前に死んで欲しく無いんだ。だから…な?」
『…分かりましたでし。』
(―…)
『また、会えるでしよね?』
「ああ…」
そう会話してチクリ魔は出て行った。
「…出てこいよ。其処に隠れている奴」
『…ばれていたのか…』
「俺を殺しに来たんだろう?」
手の中にあるモノがキラリと光る。
『覚悟!!』
(レイドしゃま…本当はチクリ魔が駆けつけた時にはもう応急処置が施されていたんでし…。その時止血するために巻き付けられていたこの布
はきっと。)
チクリ魔の手に握り締められていたのは血の付いたバンダナ。
それはきっと…
はいここで強制終了です。
ではさよなら〜。